和歌山県湯浅町


特産物

Specialty

醤油

覚心(法燈国師)が、建長6年(1254)に宋から金山寺味噌の醸造方法を伝えていますが、醤油造りはそれからまもなくのことでした。
味噌造りをしていくうちに、味噌桶の上部や底に、赤褐色の汁が溜まることに気づいたのです。好奇心旺盛な職人がいたのでしょう、指先にその汁をつけてなめたのでした。
驚いたことに、汁は旨みがあり、塩味や甘みや発酵の香りがある、芳醇で独特の風味をしていたのです。
湯浅の味噌醸造家は、金山寺味噌づくりをする傍ら、この赤褐色の汁に期待をかけながら研究し続け、醤油ができたのでしょう。

湯浅の港から大坂に向けて、船積みされてゆく数は年々増え続けました。また、江戸時代には徳川御三家紀州藩の保護を受け、町の中心産業として醤油屋は栄え、人家1,000戸の湯浅に92軒の醤油屋が軒を並べていたと伝えられています。

また、この時代には漁場を開拓するため多くの漁民が房総半島に移住し、醤油醸造も伝わりました。そして、日本各地にその製造方法が広まりました。また、湯浅から日本各地へ広まった醤油は、海を越え「ソイソース」として世界各地の食卓に上るまでになりました。
今では、町内で数軒の醸造業者が残るのみとなっていますが、工場で大量生産される醤油ではなく、1年以上かけてじっくり仕込む手作業による伝統的な製造 方法は脈々と受け継がれています。厳選された素材を手作業でじっくり丁寧に仕込んだ湯浅の醤油は、刺身・冷や奴などにかけると、その素材の味を引き立たせ ます。また、豆の風味も感じられ最高に美味しいです。


金山寺味噌

金山寺味噌の歴史は古く、鎌倉時代の高僧覚心が宋に渡り禅宗の修行を重ね、建長6年(1254)覚心が紀州由良の興国寺に帰った際、宋の経山寺で覚えた加工味噌の醸造法を伝えました。

その後まもなく、水がよく、味噌造りに適した気候の湯浅にその醸造法が広められます。
宋から持ち帰った醸造法が、現在の金山寺味噌のルーツといわれています。
金山寺味噌は、なめ味噌の一種で、調味料として使うのではなく、おかずとして食べる味噌です。

大豆と麦に麹、それに塩を加えて仕込まれます。

そこに細かく刻んだ茄子や瓜、紫蘇(しそ)、生姜を混ぜ合わせ醸造します。

槽(おけ)を密閉してから8~10ヵ月熟成させ、金山寺味噌ができあがるのです。
伝統の技と技法で仕込まれた金山寺味噌をどうぞご賞味ください。

柑橘類

文左衛門が20代のある年、紀州は驚くほどミカンが大豊作で、江戸へミカンを運ぼうとしましたが、その年の江戸への航路は嵐に阻まれていました。江戸へ運べなくなったミカンは、上方商人に買い叩かれ価格は大暴落しました。 当時、江戸では、毎年鍛冶屋の神様を祝う「ふいご祭り」で、鍛冶屋の屋根からミカンをまいて、人々に振る舞う風習があったのですが、紀州からミカンが来ないことからミカンの価格は高騰していました。 これに目をつけたのが文左衛門でした。彼は大金を借りてミカンを買い集め、大船を直しました。そして、文左衛門は荒くれの船乗りたちを説得し、死をも覚悟して白装束に身を包み荒ぶる海に船出します。大波を越え風雨に耐えた文左衛門たちは、ようやく江戸にたどり着きます。 江戸では、不足していたミカンが高く売れ、嵐の中を命がけでよく江戸に運んできてくれたと庶民は賞賛しました。そのときの様子は「沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀ノ国ミカン船。」とかっぽれでも唄われ残されました。 文左衛門は、江戸へはミカンを、また上方へは塩鮭を運び、その元手で江戸に材木問屋を開き、富と名声を手に入れる事ができたと言われています。 文左衛門は別所の生まれといわれており、別所の勝楽寺には「紀文碑」があり、毎年4月24日の文左衛門の命日には法要を営んでいます。国道42号を渡った所には「紀文茶屋」があり、文左衛門の位牌や「紀伊国屋文左衛門生誕之地」と刻まれた標柱もあります。

湯浅の柑橘

三宝柑

三方(三宝)に乗せ殿様に献上されたことから名付けられた希少種。 三宝柑は土壌が適していたことと、味の適秀と栽培技術の優秀さ により、現在では全国の9割以上が和歌山県で生産され、その うちの約2/3が湯浅町で生産されています。

有田みかん

湯浅は温州みかんの一大産地です。食べたことあるでしょ。 湯浅町は、温暖な気候と燦々と降り注ぐ太陽に恵まれており、 海も近いため潮風がミネラル分を運んできます。 こうした条件が、適度な酸味で糖度が高くジューシーなみかんを 育みます。湯浅町では、秋ともなれば周辺の山々が黄金色に 染まるほど生産されています。

しらす

湯浅町には、おいしい海の味覚や、みかんなどの地元の果物、伝統的な和菓子など、「食」の魅力いっぱいです。湯浅を訪れて湯浅の「食」の魅力を探検してみ ましょう。なかでも、水揚げ量県下一を誇る新鮮なシラスを使った紀州湯浅の「しらす丼」は「わかやまご当地グルメ30選」にも選ばれる湯浅推薦のグルメで す。しらす丼が食べられるお店は、店頭の幟が目印です。ぜひ、ご賞味ください。

なれずし

湯浅には古くから各家庭で受け継がれた酢を使わずに発酵 させた鯖のお寿司「なれずし」があります。 「近江のフナずし」、「秋田津軽のハタハタずし」と 並ぶ"日本三大くさり寿司"のひとつです。

湯浅なす

「なす」と言っても、180種類を超える品種があると言われています。 湯浅なすもそのひとつで、古くから金山寺味噌などを作るために湯浅で栽培され続けてきた固有種です。 写真の様にまん丸で、大きいもので直径約10cmにも成長します。 水分が少なく、実がしっかり詰まっており、重さは1個400g近くにもなります。通常のナスの2倍~4倍の重さがあります。






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